-
朝鮮の領土
¥10,800
分析・資料・文献 日本大学名誉教授 浦野起央 著 A5判 上製 418頁 ¥10000+税 ISBN978-4-86251-202-4 C3031 ・まえがきなど 本書は、朝鮮の領土、国境、領海、海洋主権を分析し、関係資料を収めている。 朝鮮の領土問題は単なる領土の画定・帰属の域を超えた、民族の理解をかまえて十分な理解が必要である。 私は、韓国・中国・北朝鮮と訪問する機会があり、その土地の生活を見聞きしてきた。本書は、朝鮮の領土関係の資料集成と分析を行ったものであるが、領土問題の認識ばかりか、広く朝鮮を理解する上でお役に立てば幸いである。 ・版元からひとこと 第1弾「尖閣諸島・琉球・中国」、第2弾「日本の国境」、第3弾「南シナ海の領土問題」に続く領土シリーズ第4弾として刊行。 ・内容紹介 朝鮮の領土問題は単なる領土の画定・帰属の域を超えた、民族の理解をかまえて十分な理解が必要である。朝鮮の領土関係の資料集成と分析を行ったものであるが領土問題の認識ばかりか、広く朝鮮を理解する上で役立つはずである。 ・目次 1 はしがき――朝鮮 2 朝鮮半島をめぐる論争 3 中朝辺界史 4 新中国・北朝鮮の国境処理 5 鴨緑江と水豊ダム 6 中国・北朝鮮国境河川協力と往来 7 朝鮮・ロシア国境 8 西海と東海 9 独島/竹島論争 10 朝鮮半島の海上境界 11 朝鮮半島の統一問題 12 済州島 13 韓国の対馬併合要求 執筆者など 浦野 起央(うらの たつお) 1955年、日本大学法学部卒業。政治学博士。 現在、日本大学名誉教授、北京大学客座教授。
-
フリーメイソンの歴史と思想
¥2,160
「陰謀論」批判の本格的研究 インスブルック大学教授 H. ラインアルター 著 増谷英樹(訳), 上村敏郎(訳) B5判 並製 146頁 ¥2000+税 ISBN978-4-86251-195-9 C3022 陰謀論」批判の本格的研究 紹介 本書は、フリーメイソンの運動が始まったイギリスやフランスの歴史分析から出発しているが、その中心はドイツ語地域のフリーメイソンの分析に当てられている。その理由はフリーメイソン攻撃の陰謀論はとくにドイツにおいて展開していったという歴史があるためだ。本書では、自らフリーメイソンであったフリードリヒ2世(大王)から19世紀における陰謀論の成立についての分析、ナチ時代のフリーメイソンの弾圧にいたるまでが解説されている。 目次 序 文 フリーメイソンとは何か? 第1章 成立と歴史的発展 第2章 目的と内部活動、理論と実践 第3章 憲章、組織構造、方針 第4章 フリーメイソン、政治、教会、反メイソン主義 終 章 フリーメイソンの影響史について 前書きなど 本書はHelmut Reinalter, Die Freimauer. München 2000. Verlag C. H. Beck第6版(2010)の翻訳である。著者のH. ラインアルター教授は、インスブルック大学の近現代史、政治哲学の元教授で、現在はインスブルックのドイツ語圏唯一のフリーメイソン研究所である「思想史研究所」の所長として活躍するとともに、研究並びに講演も積極的に行っている第一線の研究者である。本書では、「フリーメイソン運動は現在も世界的な“反メイソン主義”や誹謗中傷、様々な馬鹿げた陰謀論の攻撃の標的となっている」という認識から、そうした攻撃に対して、フリーメイソン運動の真の目的、歴史を明らかにし、とくにフリーメイソンで語られる陰謀論がどのように成立してきたかを詳細に分析している。 版元から一言 本書の著者、ラインアルター氏は「フリーメイソン活動は、現在も世界的に“反メイソン主義”やさまざまな陰謀論・誹謗中傷の攻撃の標的となっている」と認識している。そうした攻撃に対してフリーメイソン活動の真の目的、歴史を明らかすることで、フリーメイソンに加えられてきた陰謀論がいかにあやしいかを詳細に分析しているのが本書である。 執筆者など 著者のH. ラインアルター教授は、インスブルック大学の近現代史、政治哲学の元教授で、現在はインスブルックのドイツ語圏唯一のフリーメイソン研究所である「思想史研究所」の所長として活躍するとともに、研究並びに講演も積極的に行っている第一線の研究者である。 増谷 英樹(マスタニ ヒデキ) 1942年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、東京都立大学助手、東京外国語大学講師、助教授、教授、ウィーン大学客員教授、獨協大学特任教授を経て、現東京外国語大学名誉教授。著書に『ビラの中の革命』(東京大学出版会)、『歴史の中のウィーン』(日本エディタースクール出版部)、編著に『ウィーン都市地図集成』(柏書房)、『移民・難民・外国人労働者と多文化主義—日本とドイツ/歴史と現状』(有志社)、共著に『図説オーストリアの歴史』(河出書房新社)、『オルタナティブの歴史学』(有志社)、共編著に『越境する文化と国民統合』(東京大学出版会)。 上村 敏郎(ウエムラ トシロウ) 1979年生まれ。獨協大学外国語学部ドイツ語学科専任講師。筑波大学5年一貫制大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻単位取得退学。ウィーン大学歴史学研究科博士課程修了。主な著書に『ハプスブルク史研究入門』(第9章分担執筆、昭和堂)、ウィーン大学提出博士論文 Die Öffentlichkeit anhand der Wiener Broschüren zur Zeit Josephs II. Die Informationsverbreitung unter dem aufgeklärten Absolutismus. がある。
-
周恩来たちの日本留学
¥5,184
国際日本学とは何か? 百年後の考察 法政大学教授 王敏 編著 A5判 上製 408頁 ¥4800+税 ISBN978-4-86251-187-4 C3036 日中の交流は遣隋・遣唐使以来、留学の歴史ともいえる。いま相互交流のかたちで若い日本人、中国人が学んでいる。中国で学ぶ日本人の留学生は現在(2014年末)1万7000人。日本で学ぶ中国人留学生のほうが多くて現在8万人という。中国人の日本留学生が増えた背景として歴史的な事情のあることはいうまでもない。19世紀末にさかのぼって清国の若者たちが日本への留学のレールを敷いた明治期を見逃せない。当時の資料などを検証するにつれ日本側の懸命の努力が浮かび上がってくる。 目 次 序論 ・百年後の検証・中国人の日本留学と日本観 王 敏 ─法政大学清国留学生法政速成科などの事例を中心に─ 第一部 法政大学清国留学生法政速成科の事例を中心に ・辛亥革命と中国の日本留学 王 敏 ─法政大学清国留学生法政速成科に関する一考察─ ・梅謙次郎と法政大学速成科の創設 陳 健(翻訳:相澤 瑠璃子) ・范源廉と「清国留学生法政速成科」 臧 佩紅 ・日本滞在時期における章士釗 周 曙光 ─その活動を中心に─ ・周恩来と法政大学 王 敏 ・『速成科講義録』から鍔州約法への影響 馮 天瑜 ・法政大学(日本)蔵『速成科講義録』の学術的価値について 陳 健(翻訳:相澤 瑠璃子) ・漢文月刊雑誌『東洋』に関する一考察 蘭 一博 第二部 日本研究の現状と変容 ・昭和維新運動とアジア主義 筒井 清忠 ・韓国における日本観の変容 徐 賢燮 ・台湾における日本研究の現状と展望 于 乃明 ─政治大学を中心に─ ・中国人の「外国認識」の現状図 江 暉 ─八か国イメージ比較を通じて日本の位置づけに焦点を当てて─ ・中国でなぜ、漱石が読まれるのか 王 敏 ─「同時代」思考及びその産出を課題に─ ・日本における禹王信仰の覚書 王 敏 終論 ・日中異文化理解のために 王 敏 ─儒教思想からのアプローチ─ 執筆者など 1954年中国・河北省承徳市生まれ。大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日中の比較文化研究から東アジアにおける文化関係の研究に進む。人文科学博士(お茶の水女子大学)。法政大学教授、上海同済大学客員教授。早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。現在、日本ペンクラブ国際委員、かめのり財団理事、朝日新聞アジアフェロー世話人など。 90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰。 主著:『日本と中国 相互誤解の構造』(中公新書)、『日中2000年の不理解─異なる文化「基層」を探る』(朝日新書)、『謝々! 宮沢賢治』(朝日文庫)、『宮沢賢治、中国に翔る想い』(岩波書店)、『宮沢賢治と中国』(国際言語文化振興財団)、『日中比較・生活文化考』(原人舎)、『中国人の愛国心─日本人とは違う5つの思考回路』(PHP新書)、『ほんとうは日本に憧れる中国人─「反日感情」の深層分析』(PHP新書)、『花が語る中国の心』(中公新書)など。 共著:『<意>の文化と<情>の文化』(中公叢書)、『君子の交わり 小人の交わり』(中公新書)、『中国シンボル・イメージ図典』(東京堂出版)、『中国人の日本観』(三和書籍)、『日中文化の交差点』(三和書籍)など。 要訳:『西遊記』、『三国志』、『紅楼夢』など 中国語作品:『生活中的日本─解読中日文化之差異』、『宮沢賢治傑作選』、『宮沢賢治童話選』、『異文化理解』など多数。
-
ビルマ・インパール前線 帰らざる者への追憶
¥1,836
ベトナムからミャンマー西北部への紀行 公益社団法人青少年交友協会理事長 森田勇造 著 四六判 並製 222頁 ¥1700+税 ISBN978-4-86251-186-7 C0026